2022年5月1日日曜日

上士幌町の地域と大雪山国立公園

 上士幌町には上士幌、北居辺、東居辺、北門、萩カ岡、清水谷、上音更、豊岡、勢多、黒石平、ぬかびら源泉郷、幌加、三股の13の地域があります。以前は幌加を除く12の地域に小学校がありました。


 それぞれの地域にはそれぞれの特徴があり、同じ町であっても開拓・発展の歴史は異なります。1921(大正10)年、音更村、東士狩村、凋寒村の一部が分村して川上村となり、1925(大正14)年に川合村大字居辺村の一部を編入し、1926(大正15)年に士幌村と改称しました。そして1931(昭和6)年、士幌村から上士幌、上音更、居辺の一部が分村し、上士幌村となりました。
 「居辺」という地名が上士幌町と士幌町に存在するのはそのためです。また、上士幌町、士幌町、音更町には「〇音更」、「〇士幌」という地名が共通して残っているのもこうした歴史をみるとわかってきます。ちなみに「〇音更」という地名は音更川の西側、「〇士幌」という地名は音更川の東側にあります。
 地名についてはアイヌ語が深く関係していると思われるので、興味ある方はぜひ調査してみてください。

 ところで、住所表記はどうなっているのでしょうか。日本郵便の郵便番号で調べると、上士幌、上音更、居辺、清水谷、黒石平、ぬかびら源泉郷、幌加、三股の8地域に分かれていました。地図をご覧ください。 ※Google Map より

上士幌

上音更

居辺

清水谷

黒石平

ぬかびら源泉郷

幌加

三股

 地図をご覧になられてもわかるように、地形だけを見ても異なる産業が存在する、または存在していたことがわかります。上士幌町全体図を見てみましょう。

上士幌町全域

 上士幌町内の大雪山国立公園の面積は42,551.89haです。国有林は 4,1427.94ha、公有地は37.85ha、私有地は1,086.10haとなっています。上士幌町の面積が69,600.00haですので約61.1%が公園内にあることになります。黒石平、ぬかびら源泉郷、幌加、三股地区は大雪山国立公園の中…実に魅力的な地域ですね。
 ちなみに、令和2年に廃校となった糠平小学校は大雪山国立公園内にある学校でしたが、今は新得町の富村牛小学校だけとなってしまいました。