町民の方が来室されました
先日、町内に移住してこられた方が来室されました。上士幌町のことを知るための資料をお探しでした。
現在、学習資料室で所蔵している関係資料は、町教育研究所で発行した小学校3・4年生社会科副読本、令和元年度に発行した「かみしほろ学」シリーズで、その他は私が私的に収集したり編纂してきたもの程度です。
これから業務を進めていく中での参考にさせていただきたいと思い、どんな資料があるとよいのかについて、しばらくお話を聞かせていただきました。
学校での中心は「かみしほろ学シリーズ」
現在は教科書中心に社会科の学習が進められているので、社会科の授業の中で副読本を活用する時間は以前より少なくなりました。そのかわり「総合的な学習の時間」の中で郷土学習を取り入れており、小学校のみならず、上士幌中学校や上士幌高校でも「かみしほろ学シリーズ」を活用していただいています。
私が現職教員だったころ3・4年生を受け持つ機会が多くあり、社会科の教材研究の一環として現地調査をしたり関係機関に研修に出かる中で、郷土史への関心が深くなっていきました。本来の趣味である「鉄道」については、後日の掲載したいと思います。
研ぎ澄まされていた「副読本」
副読本を編集する際に頭を使うのが授業での「取り扱い時数」です。大単元、小単元を何時間で扱うのかということです。見開きの2ページで1時間を基本に考えるので、画像として提示する資料はかなり限定的になります。単元末に「資料のページ」の設定がありますが、それもせいぜい2ページ程度。教科書を参考に作るのですが、なかなか大変な仕事でした。郷土に対する思いが大きければ大きいほど悩みも大きくなるのでしょう。
飾りの分厚い資料より手軽に使える資料作りを目指したい
私の宝である「北海道鉄道百年史」。上中下巻合わせて15cm程の厚さになります。しかし「宝」と言いながら、めったに開くことはありません。よく使うのは特定の分野に特化した薄いものです。ですから書籍を購入するときはシリーズもので特に興味がある数冊ということが多くなっています。
せっかく立派なものを作っても、使ってもらえないのなら意味がない…来室いただいた町民の方とお話しする中であらためてそんな思いが強くなりました。
まずは既存資料のデータ化と使いやすいインデックスの作成
「かみしほろ学シリーズ」、5単元分のみ新規発行した「社会科副読本」、そして現在作成中の「かみしほろガイドブック」…すでに分冊化は行っているので、新たな業務のスタートとしてタブレットやスマホ等でより使いやすくするためのインデックスの作成に取り組んでみたいと思います。